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高校化学/化学反応式

問題 炭酸水素ナトリウムを加熱すると、炭酸ナトリウムと水と二酸化炭素ができる。
この反応を化学反応式で表せ。

高校の化学としては基本的な問題ですね。

式全体を覚えてしまうのも一策ですが、作り方を知っていれば覚えやすくなります。

この問題の場合だけではなく、一般的に化学反応式の作り方を説明します。

 

方向性 それぞれの物質の化学式を書き、原子の数を比べ、係数をあわせる。

 

解法 中学の範囲でも化学反応式の作り方は一応習いますね。

ちょっとおさらいしてみましょうか?

矢印の左側に反応前の、右側に反応後の化学式を書く。

反応前と反応後の原子の個数が同じになるように、分子の個数を増やす。

ま、基本的にはこれだけです。

 

今回の問題の場合は別のところに引っかかりやすい部分がありますね〜

左辺の化学式を書く段階で、「NaHCO3 + O2」とやってしまった人、いませんか?

「加熱する」からといって、燃えたり、酸化するとは限りませんよ!

燃えたり、酸化したりする場合は普通、問題文にそう書いてあるのです。

これはあくまで「加熱する」です。

つまり左辺の化学式は「NaHCO3」のみとなります。

係数を合わせる前の段階の化学反応式は以下のようになります。

NaHCO3 → Na2CO3 + H2O + CO2

あとは係数を合わせれば完成!!

 

 

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